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イラストに動きを!フリーソフトで結婚式のオープニングムービーを自作した。

こんにちは。

結婚式用に、フリーソフト(iMovieとKeyNote)を使ってオリジナルの動画を作りました。

 

結婚式は自作の物を多く取り入れて、アットホームな雰囲気にしたいと二人で決めて準備を進めましたが、そのアイテムの一つとなったのが、結婚式のオープニングムービーです。

 

オープニングムービーは、ゲストの方達に間も無く披露宴が始まりますよ!ってことでワクワク感を出すことが重要ですね。写真だけでなく、動きも取り入れて、かつお金をかけずに作りたいなと思いました。

 

業者の作成した動画をYouTubeで見つけてきて、それを目指しての動画作りです。

ぎこちない部分もありますが、フリーソフトではできないような多くの動きを取り入れられたのではないかと満足しています。

何よりも準備の過程や当日のゲストの見入っている姿がいい思い出となりました。

 

作った動画とその概要

使用ソフト:iMovie、KeyNote 

制作期間:各ソフト不慣れの状態で、構想から完成まで約半年

費用:200円くらい(音楽CDのレンタル)

 

完成動画:

実際に使った動画ではなく、フリー写真や文言を変更して作り直したものです。


フリーソフトで自作!結婚式 オープニング ムービー

 

制作に時間はかかりますが、 二人にとってのいい記念にもなりますね。

 

動画のイメージ

まずは、どんな動画にするかを検討しました。

様々な動画をYouTubeで見ていましたが、下のような動画がいいなと思いました。

 

youtu.be

 

この動画は、一枚の紙に書かれた様々な写真やイベントの内容を、ポイントごとにカメラを移動させているように見せている動画です。

 

写真の動きやアニメーションが多く含まれ、アップテンポの曲を使って見ている人を楽しませる動画と感じました。

 

この動画の制作は映像会社のもので有料だと思いますが、このような動画をフリーソフトだけで作れないかなと。

(フリーソフトへのこだわりはお金をかけたくないという点です。。。)

 

動画のイメージとしてはこの動画のように、

『一枚の紙に書かれた様々な写真やイベントの内容を、ポイントごとにカメラを移動させているように見せている動画』

を目指しました。

 

素材の準備

動画に載せるための素材を考えます。

 

私たちはトトロがテーマの一つだったので、紙に手書きで新郎と新婦に似せたトトロの絵を描き、スキャンしてPCに取り込みました。

 

動画を華やかにするハートや星も、手書きしたりフリー素材から準備です。

 

トトロにも動きを付けたかったので、パラパラ漫画のようになるよう、絵を数枚準備しました。

 

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全体画準備

特に動画上で使う訳ではありませんが、全体画を作っておくと作業中に混乱することなく進められます。(手書きでも何でもわかればいいと思います。)

 

今回制作する動画の全体はこんな感じです。

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内容として、

・プロフィール

・友人達との集合写真

・プロポーズ

・実家への挨拶

・両家顔合わせ

・式場準備

を盛り込みました。

オープニングムービーなので、概略だけを流していく内容になっています。

 

KeyNoteでスライド作り 

動画を作るにあたって最も悩んだのが、「どのように一枚の紙に対してカメラワークを加えるか」でした。

 

iMovieに付いている視点を変化させる機能は、Ken burnsだけです。

これでは2点間の位置移動しか出来ないため、求めている複雑なカメラ移動はできません。

 

 

全ての情報を載せた1枚の画像を作っておき、それをiMovieに読み込ませて、移動ごとにKen Burnsを行うということも試しましたが、iMoveではエリアを指定する場合に座標で指定することができませんでした。

 

ですので、大きな画像を準備してある一部のエリアをKen burnsで表示させようとしても、うまく位置が調整できずにどうしてもずれてしまうんです。

 

このため全ての情報を載せた1枚の全体画像だけで作ることは諦めました。

 

 

そこで何をしたかというと、全体画像をいくつかに分割して、分割された4つだけを含めるように、KeyNoteのスライドを作っていったんです。

 

ちょっと分かりませんね。。。

 

図で説明します。

 

①全体画像を分割

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全体の画像を赤い線のように領域分割しました。

 

②分割された4つの領域をKeyNoteで制作

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青の点線で囲まれた4つの領域をKeyNoteを使って作ります。

KeyNoteは自動でスライドの中心点が表示されて、スライド上で4分割しやすいんです。

 

③隣の4つの領域をKeyNoteで制作

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続いて、②と同じように、今度はその隣の領域をスライドで作っていきます。

 

この時必要なのが、②でも含んでいた右側の領域を、今度はスライド上左側にくるように作ることです。

 

次の「iMovieでの編集」で書きますが、カメラが移動しているようにうまく見せるためのものです。

  

下の図はKeyNoteで③のスライドを作ったときの画面です。

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必要に応じてKeyNoteでアニメーションを追加していきましょう。

 

画像の左側は準備したすべてのスライドです。

 

スライドが違いで、同じ部分を作らなければいけないため、万が一修正が必要になった場合は、1つのスライドの修正だけでなく別のスライドも修正が必要になるので結構手間です。。。

 

作ったスライドは[ファイル]→[書き出す]→[イメージ]から画像として保存しておきます。

 

iMovieでの編集

KeyNoteで書き出したイメージを使って、iMovieで編集して行きます。

 

ここでは②から③へどのように移動させているかを書きます。

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iMovieに先ほどKeyNoteで作った画像を読み込みます。

 

【①と②を含むスライド画像】でハートの部分を「サイズを調整してクロップ」にして、そこだけ表示するようにします。

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【①と②を含むスライド画像】には③の部分が無いので、今度は【③と④を含むスライド画像】をiMovieに読み込ませて「Ken burns」によってハートから横のスライドにカメラが移動するようにします。

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このような編集を各スライド全てに行うと、1枚の画像の上をカメラが移動しているように見えます。

 

各画像には別の画像と同じ部分ができるように作っていますので、画像自体は違いますが、重なりの部分(ここではハートの部分) ができて次の画像に移せるわけです。これはKeyNoteのスライドが4分割しやすい点、iMoveの素材領域を4分割しやすい点をうまく利用しました。 

  

紹介している「Ken burns」の領域を、例えば違う大きさにしてみるとカメラのズームを表現することができます。実際に③から④への移動の際にはそのように作っているので、動画を見て頂ければと思います。

 

全ての画像に対して上記のことを行うことで、動きある動画が作れます!

 

まとめ

フリーソフトでもある程度の動きある動画を作ることができました。

でも、、、結構手間がかかりました。

 

私の場合、iMovieもKeyNoteもあまり使ったこと無い状態から始め、かなりの試行錯誤を繰り返しながらで完成まで約半年かかりました。

 

「自作する!」、「フリーソフトで作る!」っていう根気があればできますので、是非試してみてください^^

 

ゲストから好評で、褒められた時のうれしさや、完成したときの満足感をとても感じました。作ろうと思っている方の参考になれば嬉しいです。 

ご覧いただきありがとうございました。

 

こちらのようにムービーを製作してくれる会社もあります。

時間の無い方にはオススメです!