転職活動でやっと手に入れた内定。
でも本当にここに就職を決めていいのかなと不安に思うことも多いはず。
実際に働いてみないと分からないって部分は、確かに多いです。
しかし、そう言い切ってしまう前に会社について調べたり面接などを通して自分の感じた事を整理すると、本当に自分が求めている会社なのかどうか少し見えてくる場合があります。
前回は、転職活動を行う上での不安の軽減についての記事を書きました。
その記事で「企業の評価を数値化」について書きましたが、もう少し具体的に紹介したいと思います。
実際に私が転職の際に行ったことで、今でもやってよかったなと思う内容です。
なぜ数値化するのか
説明会や面接を通して、漠然とした印象は持つことができます。
しかし、その印象、例えば「自分に合いそう」とか「人間関係が良さそう」だけでは、内定を貰ったとしても「その企業行く」と決める材料としては乏しいはずです。
自分の気持ちを点数化していきます。
対象の企業に対して項目ごとに点数を付けることで、自分を納得させ、自信を持って転職先を決めることができます。
何を数値化するのか
転職先の分野によっても異なると思いますが、私は以下の項目に対して数値化しました。
- 客観的な項目として、創業、従業員数、資本金、売上などの企業データ。
- 主観的な項目として、仕事内容(興味・自由度・希望)、残業、負荷、将来性(個人・会社)、勤務地、人間関係、地位の確立、賃金、技術力の向上、職場環境など。
絶対的に点数を当てはめることは難しいので、転職前の企業と比較します。
気分やその日の考え方によっても変わってくると思いますが、何度か見返したり、深く掘り下げてみることで安定した点数が得られます。
自分の考えを深く掘り下げ、項目ごとに評価を数値化することで、検討先の企業の良し悪しが見えてきます。
どう整理するのか
私は図のような感じでまとめました。
(具体的な内容等は削除しているので、少し漠然としているかもしれません。)
左側から評価項目、評価、コメント(評価の理由)となっています。
評価項目は上ほど自分が優先する項目です。
評価は5点満点で付けています。
重要なのはコメントです。
何か印象を持っているのであれば、それを得たきっかけが何かあったはずです。
なぜそう思ったのかというところまで踏み込むと、いっそう気持ちが整理されます。
説明会や面接だけでは正確に把握することは不可能ですが、書ける部分、印象に残った部分だけでも情報として記入しておくといいと思います。
何がわかるのか
整理が終わって現在企業と検討先の企業の評価を見てみると、その優劣によって「今の会社はこうだったけれど、今度はこうなるかもしれない」という予測が可能になります。
例えば、上の表で言うと、
- 給料が少なくなるかもしれない
- なかなか昇進できないかもしれない
ですね。
一方、仕事内容や、ワークライフバランスは高評価です。
これらから「不満の部分もあるけど、もっと優先度の高い項目で良い部分があるから、それらは納得の上で妥協できる」という判断もできます。
全てが希望通りの企業なんて、世の中に無いです。
不満に思うだろうという面を、あらかじめ自身が把握しておくことで、「どうだろう」と不安がらずに、それを覚悟の上で入社に踏み切ることができます。
まとめ
本当にこの企業でいいのか迷った時にやると良いのは、自分の持つ印象、考えを全て棚卸して整理してみることです。
さらに前の企業と点数を付けて比較することで良し悪しが見えてきます。
「これはちょっと不満だ」と感じた項目があっても、それをあらかじめ理解し覚悟しておくことで、内定をもらって迷っていても前進できるかもしれません。
転職先を決める際には是非、気持ちの点数化、感じた印象の整理を行ってみてはいかがでしょうか。